お陰さまをもちまして、今年も、日本舞踊協会宮城県支部主催・歳末たすけ合い「第56回 各流舞踊大会」が、好評のうち幕を閉じました。たくさんのご来場、まことにありがとうございました。
とり急ぎ、深く御礼もうしあげます。
歳末たすけあい2018「第56回 各流舞踊大会」 |
ところで、かねてお知らせしたとおり、今回の舞台にはわたしの弟子が参加しました。
長いことお稽古から遠のいていましたが、昨年膝の手術をしたため、この夏からリハビリもかねてお稽古を始め、アン・サリーさんのジャズ風「蘇州夜曲」で、ゆったりした古典振付を踊りました。「皆さまの前で踊れる、舞台に立てる」と、本番ではただただ感謝の気持ちで、ございましたそうな。
実家で見つけた着物と塩瀬の帯 |
衣装はわたしの実家で見つけた大正風の古い着物、帯はわたしの塩瀬の帯です。実家の母は裁縫が得意な人だったので、いろいろな着物が所蔵されています。
その中のひとつがあまりに可愛くて、今回着ていただくことになりました。
まったく中国風ではないものの、このアンティークな感じが、西條八十(さいじょう やそ、詩人、作詞)の「蘇州夜曲」に良いかな、と思ったのです。
後ろ姿の写真は、「蘇州夜曲」のための衣装をつけた本人です。
わたしのお弟子さん(リハビリ中のため、後ろ姿だけ) |
三味線や琴など古典楽器を使いませんので、ジャンル的には新舞踊ですが、古典振付でとにかくゆったり、うっとりです。自分の弟子ながら、本人の人柄というか穏やかな世界観が出て、とても良い出来でした。
健康で生活にまったく問題のない幸せな人だけではなく、人の悩みや病気などにも寄り添い、人生の苦楽をともにできる日本舞踊であるべきだと、感じています。
2018年12月3日、水木歌惣 |
わたしのお弟子さんたちも、負担がすぎないよう配慮しつつ、できる範囲でお稽古を楽しんでくれたら嬉しいことです。もちろん、上を目指す人はチャレンジあるのみでしょう。
今回、リハビリ中のわたしのお弟子さんは苦しいなか、気持ちを込めて踊ってくれました。師匠として、とてもしあわせな一日になりました。
歳末たすけあいへのご協力、今年もまことにありがとうございました。
ご寄付については、あらためて報告させていただくつもりです。
※ 速報!2018年12月2日、仙台で各流舞踊大会!、の記事はこちらからどうぞ
※ 歳末助け合い、日本舞踊協会宮城県支部のあゆみ、の記事はこちらからどうぞ
※ 歳末助け合い2018!各流舞踊大会、の記事はこちらからどうぞ
今年も、残り一ヶ月を切りました。
平成さいごの年末を、皆々さまもおしあわせに、たっぷりとお過ごしくださいますように。
本文・写真ともに水木歌惣。Copyright ©2018 MIZUKI Kasou All Rights Reserved. |
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