2018年9月30日日曜日

昇仙橋からの眺め


岩手県一関(いちのせき)から砥石沢へ向かう途中、
昇仙橋(一関市 厳美町)から見下ろした岩が、
滝からぬっとあらわれた、大型の獣の頭部のようで、
思わず子どもみたいに、足がすくみました。

ほんとうに珍しいと感じまして、
つい写真をとりましたので、紹介させてくださいね。

このあたりの岩は大きくて迫力満点です。
昇仙橋より

岩手県一関は1051~1062年「前九年の役」の激戦地であり、
奥州藤原氏の時代には平泉の玄関口として栄えましたが、
源頼朝の奥州征伐(1189年)で鎌倉幕府支配下に入りました。

豊臣秀吉の奥州仕置(1590年)で鎌倉幕府の奥州奉行が滅亡、
伊達政宗の支配下に入って伊達家三代を経たあと、
浄瑠璃・歌舞伎「伽蘿先代萩(めいぼく せんだいはぎ)」で有名な、
伊達騒動の中心地になりました。

その後も一関の苦難の歴史は、なおも続きます。
東北の歴史をたどることのできる、代表的な土地のひとつです。


厳美渓(げんびけい)など、この辺の紅葉は
10月下旬からが見ごろと言われていますよ。

本文・写真ともに水木歌惣。Copyright ©2018 MIZUKI Kasou All Rights Reserved.





2018年9月28日金曜日

速報!2018年12月2日、仙台で各流舞踊大会!


2018年、歳末助け合い!

きたる12月2日(日)、わたしのお弟子さんが出演します。
各お流派による、さまざまな演目がたのしめます。



よろしければ、是非!




※   歳末助け合い、日本舞踊協会宮城県支部のあゆみ、の記事はこちらからどうぞ
※   歳末助け合い2018!各流舞踊大会、の記事はこちらからどうぞ
※   速報!歳末たすけあい2018「各流舞踊大会」開催しました!、の記事はこちらからどうぞ

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2018/12/2(日)『歳末助け合い 第56回各流舞踊大会
会場 仙台電力ホール(仙台市青葉区一番町3丁目7−1)
1部 午前10時30分 開演
2部 午後1時30分 開演
入場 1,500円(9月30日オープンスクエアは無料)
アクセス JR「仙台駅」から徒歩約10分(バスもあります)
お問い合わせ 022-261-7055(宮城県芸術祭事務局)
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本文・水木歌惣。Copyright ©2018 MIZUKI Kasou All Rights Reserved.




2018年9月27日木曜日

「松島」という踊り


松島の夕日



////// 常磐津「松島」概略

本名題(本当の題名、外題ともいう)
「岸漣漪常磐松島(きしの さざなみ ときわの まつしま)」と、いうようです。
※声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第4編 常磐津集(明治42年)より

踊り説明記事は水木歌惣と水木歌惣事務局の共作になります。コメントは水木歌惣、本文は水木歌惣事務局・上月まことが書いています。コピーや配布には許諾を得ていただくよう、お願いします。Copyright ©2018 KOUDUKI Makoto All Rights Reserved.





明治17年(1884年)7月、
分裂していた常磐津家元・文字太夫家と、
三味線方・岸澤家の和解に際して作曲され、
売れっ子だった河竹黙阿弥に作詞を依頼した、
和解記念の作品だったとのこと。

作曲は7世小文字太夫(常磐津林中)と6世岸澤式佐、
記念作品の題材に東北の名所が選ばれたのは、
7世小文字太夫が東北の盛岡出身だったからです。

作詞の「河竹黙阿弥」と言えば「三人吉三」など有名な白波ものの作者、
その独特のいなせな七五調で知られます。

常磐津「松島」においてもそのカッコいい七五調は存分に発揮されており、
常磐津家元と三味線方の和解を、
下記の文言(もんごん)で寿(ことほ)いでいると言われます。

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げにげに亀と鶴崎(つるさき)
松が浦島 竹の浦
岸の漣漪(さざなみ)うち寄りて 
昔へ還る常磐津の 
松の栄えぞ 目出度(めでた)けれ
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※   国民文化祭in大分、「松島」踊ります、の記事はこちらからどうぞ
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※   速報!国民文化祭in大分、「松島」踊ってきました! の記事はこちらからどうぞ
※   うつくしい海、うつくしい常磐津「松島」全訳 の記事はこちらからどうぞ




すてきですよね。
ご覧あれ、ぜひ!



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2018/11/11(日)『日本舞踊の祭典』
会場 iichiko総合文化センター(大分市高砂町2-33)※エリア 出会いの場
開場 9:30(開演 10:00)
入場 無料(入場券が必要です、下記へお問い合わせください)
お問い合わせ 070-7640-1172 / 097-529-6284
アクセス 大分駅より徒歩10分(駐車場300台※有料)
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2018年9月17日月曜日

国民文化祭in大分、出演予定のお知らせ



おそれおおくも、(公社)日本舞踊協会宮城県支部として、
若柳梅京さん、
若柳かつ尋さん、と常磐津「松島」を踊ります。

現在振りをアレンジ中で大忙し、当日は三人で「前割れ」です。※「前割れ」とは男役を女性のままで踊るときに使う、前髪をとらずに真ん中分けで結う髪型のこと





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前割れ
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2018/11/11(日)『日本舞踊の祭典』
会場 iichiko総合文化センター(大分市高砂町2-33)※エリア 出会いの場
開場 9:30(開演 10:00)
入場 無料(入場券が必要です、下記へお問い合わせください)
お問い合わせ 070-7640-1172 / 097-529-6284
アクセス 大分駅より徒歩10分(駐車場300台※有料)
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取り急ぎ告知でした。
よろしく、お願いもうしあげます。




2018年9月9日日曜日

速報!2018年第67回東京水木会舞踊公演(まかしょ)


無事終わりました!
暑いなか、たくさんのご来場ありがとうございました!



白い衣装でへんてこ願人(がんにん)坊主、まかしょ踊りました。



白頭巾(ずきん)に白衣、札を入れた小箱で、
コミカルに踊りました。

(たの)しんでいただけたなら、良いのですけど。








衣装さんのお部屋で準備中のところです。


※「まかしょ」という踊り、の記事は、こちらからどうぞ
※  やさぐれ舞踊「まかしょ」全訳 の記事は、こちらからどうぞ














本文・写真ともに水木歌惣。Copyright ©2018 MIZUKI Kasou All Rights Reserved.





今後とも精進しますので、これからも宜しくお願いしますね。
とりいそぎ、御礼まで。


2018年9月7日金曜日

「まかしょ」という踊り





かつて「寒参り(かんまいり)」というものがありまして、
大寒・小寒の三十日間、信心や祈願のため白衣を着て、
はだしで鈴を振りながら毎夜、神仏に参る行事です。

子(ね)の刻参りに似てますが、江戸中期以降の祈願方法は
たんなる祈願にせよ、呪いごとにせよ、
だいたい「白衣」「はだし」「毎晩」です。

この寒参りを「代行しますよ」といって江戸市中を巡り歩く
怪しい「願人(がんにん)坊主」が「まかしょ」です。




踊り説明記事は水木歌惣と水木歌惣事務局の共作になります。コメントは水木歌惣、本文は水木歌惣事務局・上月まことが書いています。コピーや配布には許諾を得ていただくよう、お願いします。Copyright ©2018 KOUDUKI Makoto All Rights Reserved.





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現代でいう名刺代わりなのか、刷り絵の札を撒きながら歩いたため、子供たちが「まかしょ」と囃し立てたのが由来のようです。スタイルは白頭巾(ずきん)に白衣、札を入れた小箱を胸元に提げています。こんな人が街を歩いていたら、今ならちょっと警察を呼ぶレベルですよね。

長唄舞踊としては文政三年、坂東三津五郎が踊った七変化舞踊『月雪花名残文台』(つきゆきはな なごりの ぶんだい)に由来します。

当時の振り付けは失われたのですが、曲だけ残ったため各流派が独自の振り付けを施しました。そのため流派によって表現は違いますが、いずれにせよ「酒尽くし」に「神おろし」と、動きの多い派手な踊りです。
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※  速報!2018年第67回東京水木会舞踊公演(まかしょ)の記事は、こちらからどうぞ
※  やさぐれ舞踊「まかしょ」全訳 の記事は、こちらからどうぞ



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2018/9/9(日)「東京水木会」第67回 舞踊公演
※自由席 6000円
■会場 国立大劇場
■日時
一部(開演 11:00)※開場 10:30
二部(開演予定 15:00)※開場 14:30
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これを、きたる「2018/9/9(日)」東京水木会の舞踊公演で踊ります。「まかしょ」は午後の部です。よろしければ。



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