2018年9月7日金曜日

「まかしょ」という踊り





かつて「寒参り(かんまいり)」というものがありまして、
大寒・小寒の三十日間、信心や祈願のため白衣を着て、
はだしで鈴を振りながら毎夜、神仏に参る行事です。

子(ね)の刻参りに似てますが、江戸中期以降の祈願方法は
たんなる祈願にせよ、呪いごとにせよ、
だいたい「白衣」「はだし」「毎晩」です。

この寒参りを「代行しますよ」といって江戸市中を巡り歩く
怪しい「願人(がんにん)坊主」が「まかしょ」です。




踊り説明記事は水木歌惣と水木歌惣事務局の共作になります。コメントは水木歌惣、本文は水木歌惣事務局・上月まことが書いています。コピーや配布には許諾を得ていただくよう、お願いします。Copyright ©2018 KOUDUKI Makoto All Rights Reserved.





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現代でいう名刺代わりなのか、刷り絵の札を撒きながら歩いたため、子供たちが「まかしょ」と囃し立てたのが由来のようです。スタイルは白頭巾(ずきん)に白衣、札を入れた小箱を胸元に提げています。こんな人が街を歩いていたら、今ならちょっと警察を呼ぶレベルですよね。

長唄舞踊としては文政三年、坂東三津五郎が踊った七変化舞踊『月雪花名残文台』(つきゆきはな なごりの ぶんだい)に由来します。

当時の振り付けは失われたのですが、曲だけ残ったため各流派が独自の振り付けを施しました。そのため流派によって表現は違いますが、いずれにせよ「酒尽くし」に「神おろし」と、動きの多い派手な踊りです。
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※  速報!2018年第67回東京水木会舞踊公演(まかしょ)の記事は、こちらからどうぞ
※  やさぐれ舞踊「まかしょ」全訳 の記事は、こちらからどうぞ



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2018/9/9(日)「東京水木会」第67回 舞踊公演
※自由席 6000円
■会場 国立大劇場
■日時
一部(開演 11:00)※開場 10:30
二部(開演予定 15:00)※開場 14:30
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これを、きたる「2018/9/9(日)」東京水木会の舞踊公演で踊ります。「まかしょ」は午後の部です。よろしければ。



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