2019年5月24日金曜日

受賞の一日、長唄「雨の四季」(舞踊鑑賞室)






平成4年(1992)1月7日、わたしは日本舞踊協会主催、国立小劇場で開催された「各流合同 新春舞踊大会」に出演し、ありがたいことに奨励賞を頂戴しました。同協会では三度受賞していますが、長唄「雨の四季」でエントリーしたときはカメラマン修行中(その後大手ホテルカメラ室へ就職)だったいとこが会場へ駆けつけ、たくさん写真を撮ってくれました。

当日になって少しばかり振付の変更があり、わたしの頭はそれを覚えるので精一杯。何を撮られているのかまったく気にしていなかったのですが、あとから見たらドキュメンタリー風で面白いと感じました。自分の思い出とともに、少しだけ写真を紹介させてください。




平成4年1月7日、とても寒い日でしたが、朝から天気は良く快晴でした。


午前中、顔師さんにて

長唄「雨の四季」を踊るにあたっては、橘流ご宗家・橘裕代(たちばな ひろよ)先生(2006年、89歳で没)と、そのご令嬢で橘流3代目 家元 橘芳慧(たちばな よしえ)先生にご指導いただいていました。

その橘芳慧(たちばな よしえ)先生が、楽屋へいらっしゃるなり「少し振付に手を入れたので、楽屋でちょっとだけおさらいしたいから、その前に衣装を仕上げてしまってね」と、こともなげにおっしゃいます。ドキドキしながら、少し早めに準備を始めました。


午前中、衣装さんにて

衣装は「松竹衣装(松竹衣装株式会社)」さんにお願いしました。この5月(令和元年)、日本舞踊協会宮城県支部「各流舞踊公演」で同じ「雨の四季」を踊るにあたり、記念にこのときの衣装を探してもらいましたが、残念ながら見つかりませんでした。


午前中、床山さん

床山(とこやま)さんは、「鴨治かつら(東京鴨治床山株式会社)」の那須さんです。小さな頃からほんとうにお世話になった方です。顔、ぼかしましたがハンサムです。


昼頃、楽屋で軽く、おさらい

橘芳慧(たちばな よしえ)先生が、楽屋でおさらいしながら着付けの細かいところを手ずから直してくださいました。写っているお扇子は、舞台映えがするからと先生が貸してくださった「こがし銀」です。あれから27年が経過し、お扇子が古くなってしまいましたので今回はお借りせず、日本舞踊協会・大会賞で授与された記念のお扇子を使います。


午後、楽屋から舞台へ上がる通路の手前

楽屋から舞台へ入る手前に、確認用の等身大の鏡があります。そこで、またしばらく一人で振りをおさらいします。客席へ向かおうとして立ち止まり、少し離れて見守ってくれているのは、わたしの師匠・水木歌泰(みずきかやす)先生です。


平成4年、国立劇場、日本舞踊協会「雨の四季」

舞台のことは、ほとんど何も覚えていません。


平成4年、国立劇場、日本舞踊協会「雨の四季」

何かにとりつかれたように、無心で踊ったことだけ記憶してます。


午後、舞台が終わり楽屋へ帰る途中

舞台を下りると、師匠の橘流3代目 家元 橘芳慧(たちばな よしえ)先生と水木歌泰(みずきかやす)先生が待っていてくださいました。楽屋へ戻る途中、客席で見ていらした林流2代目 家元 林一枝先生(2009年、96歳で没)が駆けつけてくださり、「とても良かった!」と、手を取って誉めてくださいます。興奮状態でボーっとしてましたが、嬉しくて正気に返りました。


午後、カツラをとっていただき、ホッとして大また歩き

ご挨拶が終わると、床山さんでカツラをとっていただき、衣装さんで着物を脱がせてもらって、白粉(おしろい)を落とします。ホッとしたあまり、楽屋廊下を大またで歩いているわたしです(普段のわたしはテニスと自転車を愛するスポーツマンです(笑))




師匠・水木歌泰(みずきかやす)先生の顔を見て、普段どおりに戻りました。楽屋なのでスッピンです。う~ん、若かったなあぁぁ。


師匠・水木歌泰先生は今回、清元「船頭」を踊ります。
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2019/5/26(日)六十周年記念『各流舞踊公演』
主宰(公社)日本舞踊協会宮城県支部
共催 宮城県扇の会
後援 宮城県、仙台市、河北新報社、NHK仙台放送局、宮城県芸術協会
会場 仙台電力ホール(仙台市青葉区一番町3丁目7−1)
開場 午前9時30分、開園 午前10時
入場 4,000円(全席自由)
アクセス JR「仙台駅」から徒歩約10分(バスもあります)
問合 022-356-2339(チケットなど。宮城県支部)
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若い頃の自分に負けず、まだまだ頑張るぞ~!

本文・写真ともに水木歌惣。Copyright ©2019 MIZUKI Kasou All Rights Reserved.




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